ベガ

Room 811|ミクストメディア 60 x 60 cm 2015

自分を見つける、とは決して自我を押し通すためのものではありません。何故なら、「自分を見つける」とは自身を癒すうえでの過程であるからです。この過程からエネルギーを見つけ、心の穴を埋めることができ、創作から自分を感動させるようなパワーを放てるよう期待もしています。作者から一方的に発表し、自由にスペースを眺めるという双方向の関係になるよう、何度も創作を続けています。

見ることのできない命が残した軌跡は、創作の中から得られたり、成長したりするものであり、最も尊いものです。最初の頃は宗教色の強いシンボル(例:蓮の花)を絵に取り入れていました。当時の自分は人生に対し大きな疑問や迷いを抱いており、宗教の力を借りて模索していたのです。そして宗教に触れたことにより、こういったコンセプトを急速に絵の中に取り込んでいきました。その後、体験や経験を経て、深く考えることにより会得した信仰は心の奥深くにまで至り、それを自身の言葉として創作に転換させています。
内在的・外在的な要素に伴って起伏が不安定な感じがしますが、人生はほんの一瞬に過ぎないため、気持ちの波にこだわらず、何物にもとらわれず、ありのままでいることで、内在的な質を追求し、人生における価値の向上を次の目標にしていきます。
(抜粋:胡采炘創作論述)

胡采炘

台南大学美術学科修士

個展
《胡采忻創作展:騒動》2012

聯展
《台湾美術新貌展-平面創作系列》2013
《随心・所蘊-陳克華×胡采炘ダブル個展》2012
《淡味-絵画創作展覧会-貴族展》2011

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