Momentopia & BI Brooch

5F ギャラリー|総合的な媒材

- 鏡華世界 Momentopia -

このMOMENTOPIAブローチはシルバーと使い古されたカメラレンズで作られていて、レンズの裏側はブラックとシルバーのアクリルペイントで塗装されている。
塗装によってレンズは従来の透明度を失うが、代わりに研磨された宝石のように輝き始める。それぞれのレンズには特殊コーティングが施されており(ハードコーティング、UVコーティング、無反射コーティング等)、見る角度によってレンズから反射される色が多様に変化する。

写真とは瞬間であり、今まで存在しなかった新たな世界を作り出す。
これらのレンズは様々な時代とその瞬間を見てきた。そこには多くの幸せもあれば、当然悲しみも存在したであろう。その事について考えを巡らす時、私はこれらのレンズが見てきた世界を夢想するのである。

- 二元胸針 BI Brooch -

このBIブローチは2色の色を同時に反射させることが出来るダイクロイックミラーで作られている。
表面に見える模様は長年私が撮りためていたボケを使った写真からインスピレーションを得ている。鏡を2枚配置する事によって鏡同士が互いに反射し合い、ブローチの内部に不思議な奥行きを作り出している。

タイトルのBIは英語の接頭辞から取ったもので一つの中に二つという意味を持つが
(BI-cycle、BI-lingual、BI-sexual等)、実はBIという単語はもっとオープンな意味を持っていると考えている。この作品は二つの色についてのみならず、認知の開放である。

鎌田治朗

Jiro Kamata was born in 1978 to a family of jewelers in the ancient city of Hirosaki, situated in northern Japan. Despite his family origins, he instinctively resisted going into the jewelry industry. In 2000, he studied at the Academy of Fine Arts in Munich with Otto Künzli, who was then recognized for his progressive artistic development. Underlying all his break-through creation is an archeology in which the condensation of special moments – as the macrocosmos – exist through the transformation from each ordinary life into an embrace of all possibilities, combining them with a keen attempt to continue a monumental memory.

|略歴|
1978 青森県弘前市でカマタ時計店(現ジュエリーかまた)を営む両親の次男
として生まれる
1996‒98 山梨県立宝石美術専門学校にてジュエリーを学ぶ
1998 渡独
1998‒99 フォルツハイム造形大学にてルドルフ・ボット教授、ヨハンナ・ダム教授に師事
2000-06 ミュンヘン美術院にてオットー・クンツリ教授に師事
2004 マイスターシューラー取得
2005‒ ミュンヘン市にスタジオを構える
2006 ミュンヘン美術院修了
2009‒15 ミュンヘン美術院ジュエリー科の助教として勤務

|デザイン・プロジェクト|
2018 ジュエリーブランドIDo/HIERSUNの為のコレクション「STACK」をデ,ザイン(中国、北京)

|受賞歴|
1998 朝日現代クラフト展、優秀賞
2003 伊丹国際クラフト展、審査員賞
2006 ドイツ・ハーナウ市よりシティー・オブ・ゴールドスミスを授与
2011 ミュンヘン市よりフォーダープライスを受賞
2017 バイエルン州よりアーティストの為のスタジオ助成金取得
2019 プリンツレゲント・ルイポルド財団より助成金取得

|ワークショップ|

2007 「Snap Shot」国立ツァイヒェンアカデミー(ドイツ、ハーナウ)
2009 「Snap Shot」ヒコ・みづのジュエリーカレッジ(東京)
2011 「 Snap Shot」コンストファック芸術工芸デザイン大学(スウェーデン、スト
ックホルム)
2012 「MA」Magalí Anidjar Studio(アルゼンチン、ブエノスアイレス)
2013 「Traveling Workshop-A piece of reality」(メキシコ、メキシコシティ/
グアダラハラ)(チリ、サンティアゴ)(コスタリカ、サンホセ)
2015 「A piece of reality」北京工業大学芸術デザイン学部(中国、北京 )
    「Mirror, mirror on the wall」ロイヤルメルボルン工科大学(オーストラ
リア、メルボルン)
2018 「Mirror, mirror on the wall」エストニア芸術アカデミー(エストニア、
タリン)
    「Mirror, mirror on the wall」WALKA Studio(チリ、サンティアゴ)

|パブリック・コレクション|
ディ・ノイエ・ザンムルング - ザ・デザイン・ミュージアム(ドイツ、ミュンヘン)
ハンブルク美術工芸博物館(ドイツ、ハンブルク)
ドイツ・ゴールドシュミーデハウス(ドイツ、ハーナウ)
ミュージアム・アート・プラス財団(ドイツ、ドナウエッシンゲン)
ヤコブ・ベンゲル財団(ドイツ、イーダーオーバーシュタイン)
ヒコ・みづのジュエリーカレッジ(東京)
アリス&ルイス・コッホ・リング・コレクション(スイス、バーセル)
ソリドーア・ジュエリー博物館(フランス、カーニュ=シュル=メール)
ヘレン・ドラット・コレクション(アメリカ、フィラデルフィア)
コーニング ガラス美術館(アメリカ、コーニング)
クーパーヒューイット・スミソニアン・デザイン・ミュージアム(アメリカ、ニューヨーク)
ギャラリー・オブ・アート・レグニツァ(ポーランド、レグニツァ)
フランソワーズ・ファン・デン・ボッシュ財団(オランダ、アムステルダム)
アムステルダム市立美術館(オランダ、アムステルダム)
マゼー・コレクション(オランダ、ナイメーヘン)
エイリアン・アート(台湾、高雄市)
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(イギリス、ロンドン)

|出版物|
2008 「MOMENTOPIA」Jiro Kamata, Deutsches Goldschmiedehaus, Hanau
2012 「ARBORESQUE」Jiro Kamata, Kulturreferat der Landeshauptstadt, München

|個展|
2005 「BLENDABLE」OONA Galerie(ドイツ、ベルリン)
「 Dunstkreis #3: Cultural Supermarket」大西アキラとの2人展、
ペスタロッツィシュトラッセ 24番地(ドイツ、ミュンヘン)
2006 「EXTROVERT - 卒業制作展」 ミュンヘン美術院(ドイツ、ミュンヘン)
    「EXTROVERT」O-Jewe(l 東京)
2008 「MOMENTOPIA」ドイツ・ゴールドシュミーデハウス(ドイツ、ハーナウ)
    「MOMENTOPIA」Klimt02 Gallery(スペイン、バルセロナ)
    「MOMENTOPIA」OONA Galerie(ドイツ、ベルリン)
    「MOMENTOPIA」O-Jewe(l 東京)
    「FULL DUPLEX」シュテファン・ホイザーとの2人展、
Ornamentum Gallery(アメリカ、ハドソン)
    「THINGS OF VALUE」Harappa gallery(弘前)
2009 「MOMENTOPIA」Galerie Rob Koudijs(オランダ、アムステルダム)
    「Zeitfassungen」ベッティーナ・シュペックナーとの2人展、
Eva Maisch Schmuck(ドイツ、ビュルツブルク)
    「MOMENTOPIA」Gallery Hnoss(スウェーデン、ヨーテボリ)
2010 「MOMENTOPIA」Galería Mexicana de Diseño(メキシコ、メキシコシティ)
    「MOMENTOPIA」Galerie Bijouterie Jungblut(ルクセンブルク)
    「ARBORESQUE」Galerie Biró(ドイツ、ミュンヘン)
2011 「ARBORESQUE」SOFA New York - Ornamentum Gallery(アメリカ、ニューヨーク)
    「ARBORESQUE」galerie viceversa(スイス、ローザンヌ)
   「ARBORESQUE」O-Jewe(l 東京)
2012 「 ARBORESQUE」gallery vivekkevin(ベトナム、ホーチミン)
  「ARBORESQUE」Gallery Pascale(スウェーデン、ストックホルム)
2013 「ARBORESQUE」Galeria Nudo(メキシコ、サン・ミゲル・デ・アジェンデ)
    「BI」OONA Galerie(ドイツ、ベルリン)
2014 「BI」Galerie Rob Koudijs(オランダ、アムステルダム)
    「BI」O-Jewe(l 東京)
2015 「dark to light to dark」Gallery Funak(i オーストラリア、メルボルン)
    「Around and Around」Villa Benge(l ドイツ、イーダーオーバーシュタイン)
    「BORDER」Klimt02 Gallery(スペイン、バルセロナ)
2016 「FLARE」Collective Design Fair - Ornamentum Gallery(アメリカ、ニューヨーク)
    「FLARE」ATTA Gallery(タイ、バンコク)
    「JIRO KAMATA」Four Gallery(スウェーデン、ヨーテボリ)
「GHOST」Galerie Rob Koudijs(オランダ、アムステルダム)
2017 「EMERGE」Galerie Beyond(ベルギー、アントワープ)
    「GHOST」Galerie Biró(ドイツ、ミュンヘン)
    「GHOST」OONA Galerie(ドイツ、ベルリン)
    「Multiple-Solo」Gallery Multiple(ベルギー、ハッセルト)
2018 「Battle of Magenta」ヌーン・パサーマとの2人展、super+
CENTERCOUT(ドイツ、ミュンヘン)
「Exposition」Galerie Bijouterie Jungblut(ルクセンブルク)
「MOTHER」Galerie Rob Koudijs(オランダ、アムステルダム)
2019 「 EXTENDED DEFINITION」Gallery Funak(i オーストラリア、メルボルン)
「VOICES」金馬賓館現代美術館(台湾、高雄市)

|主なグループ展|
1999 「 ジュエリーの精神から」Galerie Biró(ドイツ、ミュンヘン)
2000 「 Talente 2000」国際手工業専門見本市内特設展(ドイツ、ミュンヘン)
2001 「 Mikromegas」Galerie für Angewandte Kuns(t ドイツ、ミュンヘン)、
アメリカン・クラフト・ミュージアム(アメリカ、ニューヨーク)
2003 「形態と内容による表現のトリエンナーレ第9回 肉体が表象するアイデ
ンティティ:身体言語」フランクフルト応用美術館(ドイツ、フランンクフル
ト)、ミュージアム・オブ・アーツ・アンド・デザイン(アメリカ、ニューヨーク)
2004 「Dunstkreis: das darfst du ‒ das darfst du nicht」ルイゼンシュトラッ
セ55番地(ドイツ、ミュンヘン)
    「3校合同展Replaces ‒ Keyplaces:アムステルダム、ミュンヘン、東京」
巡回展、「Juweel」セント・ニコラス教会(オランダ、アムステルダム)、「Pedaloop」 ホーフ庭園ディアナ寺院(ドイツ、ミュンヘン)、「Synchronize」Gallery YU(東京)
2006 「KORU 2:コンテンポラリー・ジュエリー国際トリエンナーレ」サウス・カ
レリア・ミュージアム(フィンランド、ラッペンランタ)
2007 「桜」O-Jewe(l 東京)
2008 「狂気の一大戦利品」ディ・ノイエ・ザンムルング - ザ・デザイン・ミュージ
アム(ドイツ、ミュンヘン)
2009 「Schmuck 2009」国際手工業専門見本市内特設展(ドイツ、ミュンヘン)
2010 「コピー&ペースト」徐州芸術館(中国、徐州)
2011 「 Schmuck 2011」国際手工業専門見本市内特設展(ドイツ、ミュンヘン)
    「2011年フォーダープライス展」Lothringer13 Halle
(ドイツ、ミュンヘン)
2012 「アンエクスペクテッド・プレジャーズ」ビクトリア国立美術館(オーストラ
リア、メルボルン)、デザイン・ミュージアム(イギリス、ロンドン)
2013 「Schmuck 2013」国際手工業専門見本市内特設展(ドイツ、ミュンヘン)
2014 「ダナー・ロタンダ:ピナコテーク・デア・モデルネの新しいジュエリー」ディ・ノイエ・ザンムルング - ザ・デザイン・ミュージアム(ドイツ、ミュンヘン)
    「マルチプル・エクスポージャーズ:ジュエリーと写真展」ミュージアム・オブ・アーツ・アンド・デザイン(アメリカ、ニューヨーク)
    「プレシャス・メカニズム」ベトナム女性博物館(ベトナム、ハノイ)
2015 「KORU 5:コンテンポラリー・ジュエリー国際トリエンナーレ」イマトラ・アート・ミュージアム(フィンランド、イマトラ)
「身体の創造力:2015年現代ジュエリーと金工の国際トリエンナーレ」中国美術学院(中国、杭州市)
2016 「Schmuck 2016」国際手工業専門見本市内特設展(ドイツ、ミュンヘン)
2017 「 思想を伝えるジュエリー:スーザン・グラント・ルーエン・コレクションからの贈り物」クーパーヒューイット・スミソニアン・デザイン・ミュージアム(アメリカ、ニューヨーク)
    「HD-Treasure」エリザベスシュトラッセ16番地(ドイツ、ミュンヘン)
2018 「邂逅:日本の形象」ソリドーア・ジュエリー博物館(フランス、カーニュ=シュル=メール)
    「物が紡ぐ文体:コンテンポラリー・ジュエリーの意義と価値」ダウズ美術館(ローワーハット、ニュージーランド)
    「Galerie Handwerk München :50周年展」Galerie Handwerk München(ドイツ、ミュンヘン)
    「現代のマイスターたち2018」国際手工業専門見本市内特設展(ドイツ、ミュンヘン)
2019 「 ソナ・マコ・メキシカン・コンテンポラリー・アートフェア」Trece sin3(メキシコ、メキシコシティ)
    「ノンスティック・ノスタルジア」ミュージアム・オブ・アーツ・アンド・デザイン(アメリカ、ニューヨーク)
    「ニュー・グラス・ナウ」コーニング ガラス美術館(アメリカ、コーニング)

|自主企画展|
2008 「森の妖精を撃て」アレクサンダー・ブランク、シュテファン・ホイザー、クリスティアン・ホエーデル、鎌田治朗の4人展、Wittenbrink Fünf Höfe(ドイツ、ミュンヘン)

2009 「Oben Hart oder der Abschied vom Ösensystem」アレクサンダー・ブランク、シュテファン・ホイザー、クリスティアン・ホエーデル、鎌田治朗の4人展、Wittenbrink Fünf Höfe(ドイツ、ミュンヘン)

2011 「愛の反逆者」アレクサンダー・ブランク、シュテファン・ホイザー、クリスティアン・ホエーデル、鎌田治朗の4人展、Kunstarkaden(ドイツ、ミュンヘン)

2015 「Lux is the Dealer」アレクサンダー・ブランク、キコ・ジアノッカ、シュテファン・ホイザー、メラニー・イスベディング、鎌田治朗、ヌーン・パサーマの6人展、Kunstpavillon(ドイツ、ミュンヘン)

2016 「everyday epics」アレクサンダー・ブランク、キコ・ジアノッカ、ソフィー・ハナガー、ジン・ヒー、鎌田治朗、フローリアン・バイヒスベルガーの6人展、Kunstpavillon(ドイツ、ミュンヘン)

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