時間的刻度

6F-10F ギャラリー|セラミック 12x12x22cm 2017


時間の進行と共に、この一瞬も過去となります。成長と共に思い出を積み重ね、経歴を生み出し、より深い知恵を創造していくこと、これは全て自我の一部分であり、それらが集まって独自の個体になります。果物や木の葉が落ち、地面に沈むと、また別のものへと転化し、養分となります。そして、それらが積み重なり、新たな循環となります。

自分自身の過去を振り返り、どの時においても自身が下した選択に責任を持ち、自我を肯定する、これらは自身の大きな養分であり、そうすることでもっと積極的にどの瞬間も永久の追求とすることが出来ます。

鑑賞者がうつむいて作品を見る時、鏡にイメージが反射し、自身が映し出されます。視覚は平面から発展し、鏡の中に新しく下から上へと生み出され、反転した瞬間、上昇の動きとなり、また別の循環へと発展します。

作品の一番上に挿したモチーフは、乾燥させた植物にモルタルをしみ込ませ、高温で焼き上げたものです。植物は消えましたが、新たなモチーフを生み出し、循環の意義を表現しています。また時間を保存することで過去を生み出し、未来へ続く時間を創造します。

蔡瑩臻

国立東京芸術大学工芸学科陶芸科博士生 在籍中
国立台湾芸術大学設計学院工芸学科大学院卒業
国立清華大学南大校区(本国立新竹教育大学)芸術とデザインの学士学科卒業

個展
2016 「恆-------線」蔡瑩臻陶芸個展、台湾鶯歌陶磁博物館で発表、新北市、台湾
2013 「在__之上、之下的我」蔡瑩臻陶芸個展、国立台湾芸術大学で発表、台北、台湾
2013 「在__之上、之下的我」蔡瑩臻陶芸個展、国立臺東生活美學館で発表、台東、台湾

グループ展
2016 「Stunning edge」アジア当代陶藝交流展、台北当代工藝設計分館で発表、台北、台湾
2016 「第53回杜窯会作陶展」陶芸グループ展、東京日本橋三越本店で発表、東京、日本
2016 「2016銀茶会」工芸グループ展、東京銀座伊東屋で発表、東京、日本
2013 「機能性と造型」東亞當代陶芸交流展、日本金沢美術館と愛知県陶磁資料館で発表、日本
2012 「韓國大邱大学 DAEGU UNIVERSITY 国際交流展」、韓国で発表

受賞
2016 2017 特別審査員賞、台湾陶芸賞、台湾
2015 佳作賞、第33回桃源美展 工芸類 雕塑類 、台湾
2015 入選、第2回台灣青年陶磁ビエンナーレ 、台湾
2013 台湾文化部 新芸術家を補助選抜、台湾
2011 入選賞 (二つ作品)、台湾芸術大学林葆家陶芸展、台湾

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